レザークラフトに必要な道具 | これからはじめる初心者さんに最低限を紹介!

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この記事では、趣味でレザークラフトをやってみたい方に、まずはどんな道具を揃えたらいいかを紹介し、なぜそれが必要なのか簡単な説明を加えてあります。初心者だった頃の自分にもわかるように、またわたしと同じようにとりあえず独学で始めてみたい方に参考になる内容を心掛けました。
レザークラフトは、きっと気軽に始められる楽しい趣味になりますので、ぜひ参考にしてみてください!

①ステンレス定規
②カッターナイフ
③カッターマット
④スティックのり
⑤丸錐
⑥革切り鋏
⑦ローラー
⑧接着剤
⑨クリップ
⑩ヘラ
⑪菱錐
⑫菱目打ち
⑬ゴム板
⑭手縫い針
⑮糸
⑯ネジ捻(ねん)
⑰木槌
⑱コバ、トコ処理剤
⑲ドレッサー(ヤスリ)
⑳サンドペーパー(紙やすり)
㉑綿棒
㉒ガラス板
㉓帆布
㉔ヘリ落とし
㉕コーンスリッカー

レザークラフトに必要な道具を作業工程から見ていくよ!

レザークラフトの作業は次のように上から下の流れで行います。
1.型紙作成
2.けがき(革に型紙を写す)
3.裁断(革を切り出す)
4.トコの処理(裏面の処理)
5.接着(革を貼り合わす)
6.手縫い
7.コバの処理(断面の仕上げ)

作業工程が多少前後することはありますが、基本的にはこの流れです。
そして、この作業を一通りするのに必要なのが、冒頭の画像にあるような①~㉕の作業道具になります。続けていくと、さらにいろいろな道具が必要になってきますが、とりあえずはこれだけあればなんとかなります。

これを見て、こんなに必要なのかぁ~⤵と身構えてしまう人、逆になんか楽しそう⤴とテンションが上がる人、どちらもいると思いますが、テンション下がり目の方も心配することはありません。この中にも、絶対同じでなければならないわけではない物や代用品がある物、100均でもテイン入る物もありますので、必ずしもこのまま真似する必要はありませんよ。
これからそれぞれの道具の用途なども解説していますので、はじめは自分で代用できそうなものはアレンジして、無理に全部揃えようと身構える必要はありません。

レザークラフト作業道具の紹介(作業工程順に)

それではここからは、上記した作業工程順に、それぞれの道具について「何に使用するのか?」というところを解説し、代用品などの情報も書いておきます。何に使うのかが理解できれば、家にあるもので代用したり、わたしも知らない安くて便利なグッズを自分で工夫して見つけてみる事もできると思います。

1.型紙作成に必要な道具

①ステンレス定規

型紙作成時、線を引く際と、厚紙を切り出す際に直線部分で使用します。カッターなどの刃物を当てて使ったりするので、簡単に削れてしまう可能性のあるプラスチックや木製の定規ではなく、ステンレス製のものをおすすめします。長さとしては、何種類かあった方が状況によって使い分けられていいですが、とりあえず1本ということなら30㎝の物がいいと思います。
ステンレス定規は100均でも取り扱っていますので、そちらでも問題ありません。

②カッターナイフ

型紙を切り出す際に使用します。細かいところを切る用の小型のものと力を入れやすい大き目サイズの2種類あるとよりいいです。型紙に使用する厚紙の厚さにもよりますが、はじめは小さいものだけでも大丈夫です。
カッターナイフは100均のものでも問題ありませんが、小型の物の中でも力の入れやすい丈夫そうなものを選ぶといいと思います。

③カッターマット

型紙を切り出す際に下敷きとして使用します。カッターなどの刃物を使うので、机の天端保護のためですね。
冒頭画像では、道具の下に敷いてある緑のマス目のシートがカッターマットです。これはA2サイズなので650㎜×450㎜ほどあります。大きい方が何かと作業しやすいですが、お財布とか小さいものしか作らない人や、とりあえず始めてみたい場合はA4サイズ程度でも大丈夫です。

④スティックのり

型紙をつくる場合、コピー用紙に自分で作図したもの、あるいは参考書などについている型紙をコピーして厚紙に貼り付けるのですが、その際に使います。厚紙の上にコピー用紙を貼り付けるので、種類は何でもいいわけですが、上のスティックのりの大き目サイズが比較的使いやすいように思います。このタイプののりは、100均でも簡単に手に入ると思います。

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2.けがき(革に型紙を写す)に必要な道具

⑤丸錐(まるぎり)

型紙を革の上にのせ、型紙の縁をこの丸錐でなぞって革に写す(これをけがきという)際に使用します。先が針のようになっていれば何でもいいですが、レザークラフトでは、けがきの他にもよく使うので、1本はあった方がいいアイテムです。

ヌメ革に型紙を移す際には丸錐でいいのですが、薄い革の場合丸錐だと上手に線が引けないことがあります。そういう場合、レザークラフトでは銀ペンを使います。
もし線が引きづらいようなら、このようなペンが便利です。

3.裁断(革を切り出す)に必要な道具

②カッターナイフ

革を切り出す際、革を切り出すのに使用します。型紙作成のところで紹介したものと同じもので構いません。

③カッターマット

革を切り出す際に下敷きとして使用します。これも 型紙作成のところで紹介したものと同じもので構いません。

⑥革切り鋏

主に薄く柔らかい革を切り出すのに使用します。コシのない革をカッターナイフで切ろうとすると、革が引っ張られてうまく切れない時があります。そんな時には革切り鋏の方が早く綺麗に切れます。布を切る際は鋏が使いやすいのと同じです。
でも、厚くコシのある革の場合は、うまく正確に切れないことがあるので使い分けるといいですね。ですので、自分が材料として使う革がどんなものかによって必要度が変わります。
家に大き目の鋏がある場合は、それで代用可能です。ちなみに、冒頭画像の鋏は、小学生の時の家庭科で使った布切り鋏です。わたしは滅多に使わないのでこれで済ませています。

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4.トコの処理(裏面の処理)に必要な道具

革を切り出したら、後から処理するのが大変なトコ(裏面)を処理します。 貼り合わせたり、縫った後だとどうしても処理するのが難しくなってしまう部分を処理しておくということです。ですので、この段階でコバ(断面)の一部も処理しておかなければなりません。そして、縫い合わせた部分などのコバは最後にまた処理するという形になります。
コバ処理に関しては、7.コバの処理(断面の仕上げ)で紹介するとして、ここではトコ(裏面)の処理のみ解説します。

⑱コバ、トコ処理剤

革という素材は、銀面(表皮側)の耐久性に比べると、トコ(裏側)やコバ(革の切り口断面)は耐久性が弱い部分です。そのためトコやコバに耐久性を上げる処理を施すのが一般的です。また、この処理を施すと製作物の完成度も上がります。
そして、コバやトコに塗布して使用する専用の処理剤が、トコフィニッシュやトコノールという商品です。どちらもとろみのある液体で、上の商品はどちらも仕上がりは無色です。

㉒ガラス板

トコ(革の裏側)に処理剤を塗り広げた後、このガラスの丸まった角を押し付けてこするときれいになります。このガラスは専用の道具で、単なるガラス板なんですが、専用だけあって絶妙に使いやすくできています。
その他、革を漉く際にも下敷きとしてこのガラス板がよく使われるので、手に入れておいても損はないです。
ただ、トコ磨きに関して言えば、絶対これでなければならないというわけではなく、処理剤をヘラで塗り広げるだけでも割ときれいになりますので、優先度としては低めで考えてもいいかと思います。

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5.接着(革を貼り合わす)に必要な道具

⑦ローラー

革同士を接着するときの転圧に使います。接着剤をつけて革同士をくっつける時に転圧は必須ですが、木槌ガラス板でも代用できるほか、手で押さえるのでも可能です。とにかく、押さえつけられればいいので、革の銀面(表面)を傷つけないようなものであれば何でも構いません。
やってる感は出ますけど、優先度としては低めです。

⑧接着剤

接着剤は革と革を貼り合わせる際に使用します。糸で縫うのにボンドも使うの?と思われるかもしれませんが、ボンド+糸で貼り合わせるのが一般的です。革の接着に使用するボンドは、いくつも種類があるので、製作物や熟練度に応じて使い分けると良いでしょう。

わたしは屋外でハードに使うものを作ることが多いので、水にも強い合成ゴム系のGクリヤーのような商品を使います。
合成ゴム系のボンドは、貼り合わせが一発勝負となり、ずれて貼り合わせてしまうと後から調整することが難しく、手早く正確に作業する必要があります。

革の接着剤としては、木工用ボンドと同じ酢酸ビニール系の「サイビノール」がメジャーです。
サイビノールは、乾く前に貼り合わせられるため貼り直しがきく扱いやすいボンドで初心者向きです。
ちなみに、サイビノール100とサイビノール600という二種類があり、戸惑うかもしれませんが、違いは濃度です。100の方がサラッとして塗りやすいかわりに、600より接着力が強くありません。
室内や濡れる心配のない場合は、サイビノールで十分ですが、酢酸ビニール系は水には弱いので、そういった心配がある場合は違うボンドを使います。

⑨クリップ

接着剤を塗って貼り合わせた部分を固定しておくのに使用します。5㎜とか細い幅を貼り合わせてそこを縫っていく場合、途中ではがれてしまうこともあるので、クリップで固定したほうが作業しやすくなります。
この商品のように目玉クリップくらいのホールド力があるのが良く、100円ショップにもありますのでそちらでも十分です。

⑩ヘラ

接着剤を塗り広げる時などに使用します。クラフトメーカーが出しているこのような商品もありますが、同じようなものがホームセンターや100円ショップでも手に入ります。値段やヘラ幅のバリエーションもあるので、自分にとって使いやすいものを選べばよいと思います。

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6.手縫いに必要な道具

⑪菱錐(ひしぎり)

革に菱型の縫い穴をあける専用の道具です。次に紹介する⑫菱目打ちと同じように使えます。
革は布と違って硬いので、いきなり縫い始めるのではなく、下穴をあけてから糸を通していきます。それで下穴を次の菱目打ちであけるとされていますが、菱目打ちの代わりに菱ギリであけることも可能ということです。菱錐は鋭いので菱目打ちよりきれいな穴があけられますし、接着して厚くなった革に穴をあける際にも菱目打ちより失敗がありません。また、大中小とあけられる穴の大きさも選べるので、菱目打ちのように使う糸に対して穴が大きくなりすぎるという失敗もありません。
あると何かと便利ですが、菱目打ちがあれば、とりあえずはじめはなくても可能です。

⑫菱目打ち

⑪菱錐のところで書きましたが、革に手縫い用の菱型の下穴をあける時に使用します。菱錐と違うのは、一度に多数の穴をあけられることと、一般的には木槌などで叩いて使うことです。
はじめは2本目と4本目または6本目だけでも十分です。基本的に、2本目は、曲線部分に使用し、直線部分では目の多いものを使うと効率的です。菱目打ちは刃の本数の他に、刃と刃の間隔にもバリエーションがあり、縫い目の間隔を変えることができます。
どの間隔の菱目打ちを選ぶかは、使用する糸の太さや作品の雰囲気によりますので、この幅を買ってくださいというのは言えないのですが、3~4㎜幅が一般的には使いやすいのではないかと思います。選ぶ際は、普段ご自分がお使いのお財布や作ってみたい小物の縫い目を確認し、糸の間隔を測ってみると参考になりますよ。

⑬ゴム板

今紹介した⑫菱目打ちで革に下穴をあける際の下敷きとして使用する他、ボタンの下穴あけの下敷きなんかにも利用します。ゴム板と言っても相当固い素材でプラスチックのまな板に近い感じです。サイズは小さいものから大きい物まで色々あります。(ちなみにページ冒頭画像および↑の商品は22×30×2㎝というサイズです。)

⑭手縫い針

この商品はレザークラフト用の手縫い針でクラフト社の細針です。太や極細もありますが、一般的には細針で事足ります。細い糸を使う場合は、菱目の穴も小さくあけるはずですので、極細がいい場合もありますが、太はあまり使わないという感じです。
布用の針でも代用できますが、革を傷つけないよう針先はヤスリなどでこすって丸くしてあげると良いでしょう。

⑮糸

レザークラフトの手縫いで使う糸には、麻糸、動物の腱を模したシニュー糸やポリエステル、ナイロンの糸などがあり、作品に合わせて最適な種類、色、太さを選べます。また特徴として、一般的には蝋引きしたものを使います。
意外と種類豊富で、どれを使えばいいか迷うと思います。はじめて革を手縫いするなら、麻糸を自分で蝋引きして使ってみて、と言いたいところですが、ぶっちゃけ化学繊維の糸が使いやすいと思います。化学繊維の糸は、自然素材の麻糸などに比べ、色が豊富で強度が高く縫い終わりの始末が楽という特徴があります。

このビニモというポリエステルの糸は色も豊富で人気があります。カードケースやペンケース、二つ折り財布など、あまりごつくないものを作るなら、5番という太さが使いやすいと思います。それよりもう少し太いのが1番という太さになります。
手縫いでメジャーなエスコード(要自分で蝋引き)という麻糸の太さで言うと、(エスコード)細 30/3 ≒(ビニモ)5番、(エスコード)中 20/3 ≒ (ビニモ) 1番。メーカーが違って、完全一致しないですが、目安としてはこんな感じです。

糸についてもっと詳しく!

⑯ネジ捻(ねん)

革の縁を縫う際に、縁に沿って等幅で縫い線を引いたり、飾りの捻(装飾線)を入れるのに使用します。ちなみに、縫い線の上に間隔を調整しながら菱目の穴をあけて手縫いをしていくというのが流れです。
縁に縫い線を引く道具としては他にも、「ステッチンググルーバー」や「ディバイダー」という道具があります。
ネジ捻、 ステッチンググルーバー 、ディバイダー では引ける線が違います。イメージとして、ネジ捻はインクの出ないボールペンで跡をつける感じ、 ステッチンググルーバーは溝を掘って線を引く感じ、 ディバイダーはコンパスなので針で線を引いていく感じになります。
ネジ捻は銀面を傷つけないのでおすすめですが、 ステッチンググルーバーなどに比べると、少し小回りが利かないところがあって一長一短があります。

⑰木槌

打ち具ですので、⑫菱目打ちで革に穴をあける際叩くのに使用する他、ボタンの取り付け穴をあける時などにも使います。叩ければいいので木槌でなくてもいいですが、金属の金づちやハンマーだと菱目打ちが傷むのと、叩いた時の金属音をうるさく感じる人もいると思います。集合住宅だと音は気になりますからね。
なので、金属以外の素材で叩けるものなら何でも構いませんが、叩くという用途で言えば、プラスチックハンマーもおすすめです。ヘッドが柔らかすぎず硬すぎずで木槌よりも力が伝わりやすく、音も小さいです。

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7.コバの処理(断面の仕上げ)に必要な道具

コバ(断面)の処理については、4.トコの処理(裏面の処理)のところで紹介した処理剤を塗って磨くというところは同じです。処理剤の種類も同じものが使えますが、コバの処理では下処理(ヤスリがけなど)が必要なのと使う道具が異なります。
コバの処理はトコよりも手間はかかりますが、手間のかけ方や手法、使う処理剤によって違った仕上がりになりますので、面白い部分ではあります。

⑱コバ、トコ処理剤

上記したようにコバでもトコと同じ処理剤(トコフィニッシュやトコノール)が使えますが、ここでは比較的簡単にきれいな仕上がりになる処理剤をもう1種類紹介します。

このバスコという処理剤は、最大で35色のラインナップがあるのもうれしいところですが、下処理にあまり手間をかけなくてもきれいに仕上がり、剥がれにくく、曲げても割れにくいという特徴があります。目止め液を塗ってから、半乾きの状態で塗るのが推奨されているので、目止め液も同時に購入しておいた方がいいです。

⑲ドレッサー(ヤスリ)

コバ(革の切り口断面)やトコ(革の裏側)をこすって荒らす(ケバケバにする)のに使います。
コバを磨く際には、最初にこのような粗めのやすりで荒らし、徐々に細かい目の紙ヤスリなどでこすって仕上げ、最終的にコバ処理剤を塗布するという流れになります。
その他に、革を貼り合わせる際は、そのまま貼り合わせるより、このようなもので表面を荒らした方がしっかりと接着できます。
上のドレッサーについて言えば、先端が非常に細くなっているので、細かいところも力を入れて削れて便利です。

⑳サンドペーパー(紙やすり)

コバを処理する際には、例えば、ドレッサー⇒120番紙やすり⇒400番紙やすりのような順にこすって仕上げていき、最後にコバ処理剤を塗布するという流れになります。
紙やすりの番手をどのように駆使するかは、人によって違うので絶対はありません。でも、一例として、上記のような順で行うと綺麗になります。
上の商品は耐水ペーパーといって、紙ヤスリより耐久性があり長持ちするものです。120~800番までのセットですので、どういう風にやすりがけすると上手に仕上がるか試してみるのには良い商品です。紙ヤスリ類はホームセンターなどでも1枚から購入できます。

㉑綿棒

綿棒はコバに処理剤を塗布する際に使用します。ただ、コバに処理剤を塗布する時、綿棒だとふやけた綿の一部がコバに残ってしまい、仕上がりに影響する場合があります。また、すぐにダメになってしまうので、一カ所毎に使い捨てになります。
それが気になる場合は、食器洗いスポンジや激落ちくんのスポンジなどを小さく切ってピンセットでつまんで使うという方法もあります。綿棒やスポンジであれば、100均のものでも十分です。

コバの処理剤を簡単にきれいに塗る道具としては、コバ塗りローラーがあります。ローラー部分にコバ処理剤をつけて、コバにあてて回転させることできれいに塗布することができる優れものです。処理剤が付きすぎにならず、均一に塗れますので大変便利です。

㉒ガラス板
ガラス板は 4.トコの処理(裏面の処理)で説明したように、トコ磨きに使うもので、コバ処理では使いません。

㉓帆布

コバ、トコ処理剤を塗布した後、布でこすって磨くということをする場合があります。この商品の素材は帆布で、コバ磨き用として売られていますが、使わなくなったタオルや衣類を小さく切って使うのでもできます。

㉔ヘリ落とし

コバの処理の時に使用するもので、革の切断面の角を落とす(面取り)のに使う専用の道具です。
落とせる幅によって何種類かサイズがあります。商品名のところにNo.1 0.8mmとあるのは、0.8㎜幅で面取りできると理解してもらえれば良いと思います。通常はNo.1_0.8mm か No.2_1mmを持っておけば間違いないです。

㉕コーンスリッカー

コバ(革の切り口断面)を磨く際に使用します。コーンスリッカーという商品のほか、ヘリ磨きやウッドスリッカーというのも用途は同じです。
革の厚みに合わせていくつか溝が切られているのが一般的です。溝の間にコバを当てて、こするような感じで使います。コバを磨く道具として、はじめはこちらの商品がお手頃で使いやすいと思います。

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レザークラフトをもっと最低限の道具ではじめる方法

ここまで読んできて、「はぁ~、こんなに道具が要るとなると敷居が高いなぁ~」と思った人もいるのではないでしょうか?
わたしははじめから一通りの道具が欲しくなってしまったんですが、慎重派で予算の都合もあったので、最初からこれらの道具全てを揃えてから、はじめられたわけではありません。少しずつ買い足して行った結果、これらの道具が集まり、ここには載せていない道具もまだ他にたくさんあります。
ですので、これを一通り揃えてからはじめるのがきついと思う方は、上記道具説明にあるように、優先度の低いものは保留にしておいて、ひとまず<切って><貼って><縫う>ための最低限の道具のみに絞ってはじめてみるのもありだと思います。実際にやってみないことには、本当の楽しさや自分に合っているかどうかはわからないと思いますので。楽しく続けられそうなら、コバやトコの処理にも手をつけて、徐々に広げていく方が自分にあった道具を揃えられると思います。

レザークラフトに必要な道具まとめ

この記事では、レザークラフトをまずは趣味ではじめるのに必要な道具、または、独学ではじめてみたい場合に必要な道具ということで紹介してきました。
「とりあえず、一式そろえてからはじめるぞ!」と意気込む人。「最低限の出費でとりあえずはじめてみたい」という人など色々あると思います。とりあえず、一式そろえて一通りのことがしたい人は、冒頭の道具をそろえるといいと思います。
逆に、とにかく簡単にはじめてみたい人は、今言ったような最低限の道具をとりあえずそろえてみるといいと思います。
あるいは、お得な値段でセットになっているものを購入するという方法もあります。
その中でも初心者だったあの頃の自分に紹介するなら、すぐに作れて、あまり無駄がなく、後々まで使える下の「工具18点+書籍+A4サイズ革のセット」がおすすめです。
あとはカッターナイフでも用意すれば、切って、貼って、縫って、磨く(トコ、コバ処理)が一通り試せます。また、レザークラフトおすすめ書籍5選 | 初心者が自作するなら必需品!の中でおすすめしている『レザークラフト技法事典』という参考書も入っているので、わからないことは確認しながらできるようになっています。

セット品は他にもたくさん種類があり、とても魅力的で見ていて楽しく、テンションが上がって、ついつい高額なものが欲しくなってしまいます。でも、ここまでご紹介したような物以外は、はじめはほとんど必要ない物です。勢いあまって使い道のわからないような道具がいっぱいのセットを買ってしまわないようにだけ気を付けてくださいね!