レザークラフトの型紙作成とけがきに必要な道具の解説!~初心者編~

レザークラフトの型紙とは?

革を使って何かを作りたいと思った時、最初に必要になるのが型紙です。型紙は実物大の設計図とでもいうべきもので、普通レザークラフトでは、デザイン図案をコピーして、それを厚紙に貼り、切り抜いたものを使います。ですので、まずはデザイン図案を自分で作成するか、それが難しい場合は、雑誌の付録や無料、有料の型紙を入手する必要があります。

図案作成に必要な道具

既成の型紙を使う場合は必要ありませんが、自分で図案をつくる場合は、製図用品を用意します。直線定規は作図以外にも、型紙や革の切り出しの際にも、カッターなどを当てて使用しますので、ステンレス製のものをおすすめします。プラスチックなどの柔らかい定規だとカッターを当てて切り進めている時に、削れてしまうことがあるからです。
定規の長さとしては、つくる物に合わせて何種類かあるとより良いですが、とりあえず1本ということなら30㎝の物がいいと思います。
ちなみに、冒頭画像の定規は100均のものです。細かいことを言うと、JIS規格のものでなかったりすると、厳密にはメモリが正確であるという保証はないですが、それでも100均のものが著しく不正確ということはないので、レザークラフトで使う分には普通問題ありません。

自分で図案をつくる際は、直線定規に加えて曲線を引く定規もあると便利です。この定規は自由に曲げられるので、自分の好みの曲線を綺麗に引くことができます。ちなみに、曲線部を切り出す時は定規を使わないので、こちらは削れることを心配しなくても大丈夫です。

その他に、作図に必要な道具では、下書き用のシャーペン、清書用の製図ペン(ボールペンでも可)があるといいと思います。シャーペンは0.5㎜という標準の太さで構いませんが、製図ペンは0.5㎜より太くないものの方がおすすめです。

型紙作成に使う厚紙

作りたいものの元となる図案を作成または入手したら、それをコピーしこのような厚紙に貼り付けます。趣味でつくる物であれば、たいていは一点物で量産はしないと思いますので、それほど丈夫な分厚い厚紙で型紙をつくる必要はないです。
下の2点の商品であれば、上のものの方が薄くて使いやすいです。下の物は、それよりも少し厚めで、多少切り出しづらいですが価格が安いです。

コピー用紙を厚紙に貼り付ける際に使用するのりは、何でも構いませんが、こちらの商品は、大き目サイズで、太くて粘着力も強くこの作業には向いているのでわたしはコレを使っています。小物用の型紙であれば問題ありませんが、バッグなど少し大きめの型紙をつくる際は、貼る面積も大きいので、小さいスティックのりですと、あっという間になくなってしまいます。

型紙を切り出す道具 | カッターナイフ、別たち

厚紙を切るので、コピー用紙のように簡単には切れませんが、道具としては普通のカッターナイフで大丈夫です。細かいカーブなんかがある場合は、すぐ下の商品のように小回りの利くタイプもあると便利です。

レザークラフトでは、カッターナイフ一本でも型紙から革の切り出しまですることが可能ですが、革包丁や別たちという刃物を使う場合があります。カッターナイフよりも曲線部分が切りやすかったり、刃が一気に下まで貫通しやすいという特徴があります。
その昔、替え刃はおろかカッターナイフもない時代には、革包丁が主流だったのかもしれませんが、今はコスト面も考えつつ自分が納得できるものを自由に使えばいいと思います。

革包丁は、刃に少し角度が付いていますので、切るのにコツがいります。切れなくなったら砥げばまた切れ味が戻るので長く使えるのが良い点ですね。ただ、自分で砥石を使って研がなければならないので、その点は注意が必要です。

別たちは、革包丁のように使える替え刃式の刃物です。切れなくなったら交換すればよく、砥ぐ必要がありません。刃の形状もカッターナイフに近いので、革包丁よりもクセがなく使いやすいと思います。

型紙を切り出す際は、下敷きを敷かないと机を傷めることになります。そして、カッターなどを使う際に下敷きとして良いのがカッターマットです。革を切る際にもこれを下敷きとして使います。
机の保護のためという用途であれば、カッターマットでなくてもいいじゃん、と思われるかもしれませんが、切り跡が溝になりにくく、下に貫通することのない安心感、比較的刃物を傷めにくいなどの面で、カッターマットは最適です。そんなに高い物ではありませんし、100均で置いているところもありますので、これは入手しておいた方がいいと思います。
サイズとしては大きい方が間違いないですが、切っている部分の下に敷いてあればいいので、小さいものをその都度動かして使うことも可能です。そうは言っても、A4サイズくらいはあった方が作業しやすいでしょう。

レザークラフトのけがき作業

型紙が用意出来たら、それを実際に使う革に写す作業をけがきと言います。革の上に型紙をのせ、その縁をなぞって跡をつけて行くのですが、その際に線を引く道具として、ヌメ革(タンニンなめし革)であれば丸錐、薄いクロムなめしの革や鹿革などであれば、銀ペンを使います。
合皮であれば、素材の質が均一なのでどこから切り出しても同じですが、天然皮革は、当然ですが、元は動物の体ですから、位置によって繊維の流れや密度、伸び縮みやすさなどが一定ではありません。よって、そのあたりを見極めながら使う部材にあった革の部位や方向で切り出す必要があります。そこを適切に行えると、使いやすさや耐久性が向上します。そういう意味で、けがき作業も一筋縄では行かないところがあり、これは経験も必要な難しい作業です。
とはいえ、趣味でしかも独学で、はじめからそれを見極めていくのは難しいので、はじめはそんなこともあるのだと頭の片隅に入れておけば良いと思います。趣味でつくるということは、一級品を販売するのとは違いますから、まずは楽しくやることが大切だと思っています。

けがき作業に必要な道具

ヌメ革にけがきをする際には、丸錐という千枚通しの短いののようなものを使います。針で銀面(革表面)に線を引いていく感じです。レザークラフトでは、丸錐をけがき以外にも使いますので1本は必要な道具です。

そして、薄い革やクロムなめしの革にけがきをする場合は、このような銀ペンが使いやすいです。丸錐で柔らかい革に線を引こうとすると表面が引っ張られてたわみ、うまく引けないことがあります。

型紙は作品の出来栄えを左右する重要なもの!?

型紙は作品の完成度を左右するため、正確に作る必要があります。
自分で図案を作成できると、自分で考えたものが形になる喜びがあって、楽しみも広がりますが、既成の図案を使って型紙をつくる場合だと、型紙作成はより面倒に感じるかもしれません。わたしの場合、直接革を使ってやる作業は楽しいですが、その下準備が結構大変で苦行に思えたこともありました。
でも、繰り返しになりますが型紙をしっかりと作成しないことには、完成度の高いものは作れないので、特に正確性を意識して取り組んでみてくださいね。