鋸ケース | Classic SN/nのエピソード

ハンドメイド鋸革ケース

ヌメ革製の鋸ケース-Classic SN/n

剪定用の鋸ケースは、たまに薄い合皮が張られているものを見ることはありますが、99%が木製かプラスチック製のものではないでしょうか。

プラスチック製のものは、造園の過酷な環境では丈夫でいいのですが、チープな感じが好きではなかったので、わたしはずっと木製のノコギリケースを使っていました。ですが、これには大きな欠点がありますよね。

使ったことのある人ならわかると思いますが、これはすぐに割れてしまいます。新品のものでも濡らしてしまうと1発でアウトなんて悲しいこともあります。

それで仕方なく木製ケースの上からビニールテープをグルグルして使っていました。「でも、これならプラスチックでも変わらないかも?」と思えるようなダサい感じになっていました。

ところで、そもそもなんでこんな使えないものが売っているんだろう?って不思議に思いませんか?

「なら、木じゃなくプラスチックにすれば?」という声が聞こえてきそうですが、それは何でしょう?何となく嫌なんです。

で、そんなストレスを一発解消したのがこのヌメ革のノコギリケースです。

とにかく今まで見たことのない風合いがたまらないのですが、それもそのはず、よく考えたらヌメ革製のノコギリケースって、わたしはこの時はじめて見ました。

ハンドメイド鋸革ケース

実は簡単!ノコギリケースづくり

この鋸ケース、実は私がはじめてつくった道具ケースなんです。何となくわかると思いますが、鋏ケースに比べると、このケースは難易度が低いです。

というのも、木製のノコギリケースが中に入っている構造なので、難しい技術は一切不要というわけです。

簡単につくれる割に、ものすごく高級感を醸し出しますので、レザークラフト初心者の方にはぜひおすすめしたい一品です。

この鋸ケースには、他にはないカッコよさがありますが、それと同時に機能面でもとても優れものです。というのも、このようにして木製ケースを革で包んだことで、これ以来、中の木製ケースが割れるということが一切なくなりました。

木製ケースが割れる2大原因は、「濡れること」と「鋸の柄が何かに引っかかった時に張り合わせてある木製ケースの前面が一緒に引っ張られること」ではないかと思います。

革で包んだことで、この2大原因から木製ケースを保護することができるようになったのだと思います。

自作鋸革ケース

わたしは、このヌメ革の鋸ケースの出来が良かったことで、革でつくる道具ケースが「意外とできるかも」と思いました。ですから、はじめにつくる作品にはうってつけではないかと思います。

で、この鋸ケースのつくり方を公開していますので、興味があればこちらの記事【鋸ケースの作り方】をご覧ください。