純革製鋸ケースWoodyWave
一般的に、鋸の鞘(ケース)といえば、木製かプラスチック製ですが、今回は革のみでできた剪定鋸用の鞘を製作してみましたのでご紹介です。

純革の鋸ケースとしては、以前製作したミニサイズの鋸WiredSawの鞘が純革製でした。
この画像のように小型の鋸用の鞘としては、何度かつくってきたのですが、一般的な剪定鋸(刃渡り250㎜程度)が入るサイズの純革製ケースはこれまで作ってきませんでした。
革製鋸グリップに合わせる形で鋸ケースを製作!WoodyWaveの詳細

わたしが以前から使っている剪定鋸は、木製の柄の部分を自分で製作した革グリップとしており、このグリップの形状にも鞘の口部分がピッタリと合うように、革のみで鞘を製作してみたというわけです。

見ての通りシンプルコンパクトなつくりで、250㎜の鋸を収納する鞘の部分は、幅が約60㎜、長さは約260㎜で、厚みが約12㎜程。既製の木製鋸ケースと比べても同じくらいのサイズ感となっています。

こうして同じシニュー糸を使ったグリップの鋸を収めてみると統一感が出ます。

裏側はこんな感じになっています。わたしが製作している鋸ケースのベルトループは、いつもはまっすぐにカットした形状にしているのですが、今回は正面から見たときのことを意識して下の画像では、ロゴが入っている縫い付けの部分の少し上を膨らませた形状にしてみました。
WoodyWaveの原型について
WoodyWaveはこのオリジナルの鋸ケースのことですので、WoodyWaveの原型というよりは、グリップの下の鋸の部分の原型についてですが、それはアルスのウッディという製品です。
この鋸を使い始めた時期ははっきりとは覚えていないのですが、恐らく15年くらいは使っていると思います。革ケースをつくり始めた当時たまたま使っていたのがこの替え刃式鋸で、付属のケースと柄がシンプルだったので、革ケースづくりの際にもうまく転用でき、これまでずっと使い続けています。
わたしの革ケース製作もウッディ付属の鋸ケースを革で保護するところからはじまりました。
鋸ケースの材質は木かプラスチック
剪定用の鋸ケースは、以前は木製が多く、今は結構プラスチック製が増えていますね。
木製ケースは、シンプルで個人的には好きですが、製品としては、見た目のバリエーションがつけにくく、構造的にも弱いという問題点があります。
対して、プラスチックの方は、デザインや色のバリエーションが色々やりやすく、木製よりも剛健かつ概して軽いです。また、逆さにしても鋸が落ちないとか、出し入れがスムーズとか、便利機能を付加することも容易で、主流は完全にプラスチック製なわけですが、私はというと、昔から現在に至るまで、ほとんど使ったことがありません。別にプラスチックが嫌いとかってわけではないんですが、特に以前のプラケースのデザインは好みでなかったということもあって、採用してきませんでした。
剪定鋸ケースに純革製という選択肢
一般的に鋸ケースといえば、この木かプラスチックの二択になるわけですが、第三の選択肢はいかがでしょうか?というわけでわたしが提案したいのが今回の革製の鋸ケースです。あまりこういうのないですよね?見たことあります?
なぜ、革製鋸ケースが優れているのか?
では、なぜ革製鋸ケースがいいのか?
なぜなら、プラよりも木よりも、趣があって、温かみがあって、革製の鞘は味わい深いですよ(笑) なんせ見栄えがいいじゃないですか。高そうに見えるし…。
結局見てくれの良さ一点突破ですか?そうお思いのあなた。
しか~し、それだけではありません。スペックもそうそう悪いものではありませんよ。
まず、木製と比較して、革製は木のように割れて使えなくなるようなことはありません。鋸刃が当たる部分の摩耗具合も、一般的な木製ケースと比べ、同程度かそれ以上の耐久性があります。今回製作したくらいのサイズであれば、重さも同程度です。
次に、プラと比較すると、革製は耐久性や重さでは少しかなわないところがありそうです。木と同じで革は水には弱いですので、プラのように雨の中でも気にせずに使用できるものではありません。刃のあたる部分の耐久性も一般的なプラケースの方が上だと思います。
耐久性の部分で唯一、革がプラに勝ると思うのは、割れないところです。例えば、鋸のプラケースを車で踏んでしまったとしたら、これは割れてしまうと思いますが、革ケースではそういうことはありません。車で踏まれるようなシチュエーションはあまりないですが、落下したときのような衝撃に対しては、革は強いと思います。
革製鋸ケースは見栄えよし耐久性よし

派手さはないですが、上品で洗練された落ち着いた雰囲気を醸し出しています。上質な剪定作業の相棒にぴったりの気品を感じさせます。
見た目よし、耐久性よし、そんな鋸ケースがこのWoodyWaveというわけです。