剪定仕事では、鋏や鋸を一本だけ使うわけではありません。わたしの場合も、何種類かの刃物とそれぞれのケースを腰に下げて仕事をしています。このブログでは、これまで2015年、2019年と、その時々に使っていた剪定道具と革ケースのセットを紹介してきました。
そして今回は2025ver.です。
やっている仕事はそれほど変わっていませんし、使っている刃物も劇的に変わったわけではありません。それでも10年前の写真と見比べてみると、腰まわりはずいぶん変わっていました。
使って、不満が出て、つくり直して、また使う。
そんなことを繰り返しているうちに、いつの間にかこうなったというのが、2025年現在の剪定革ケースセットです。
この記事では、まず現在使っている4つの革ケースを紹介しながら、2015年から10年間で何が変わったのかも振り返ってみたいと思います。
2025年現在の剪定革ケースセット
今回の2025ver.で腰に下げているのは、次の4点です。
・芽切り鋏ケース(MEKIRI)
・剪定鋏ケース(Felco Classic Sheath3)
・剪定鋸ケース(WoodyWave、革グリップ付)
・小型鋸ケース(StrapSaw、革グリップ付)
どれも2025年に入ってから立て続けにつくったものです。
ここ数年も新しい革ケースをまったくつくっていなかったわけではありません。ただ、すでに型ができているものなら比較的すぐにつくれるのに対して、新しいものは型紙の設計から始めることになります。
これが意外と腰を据えないとできません。
忙しかったこともあり、「新作です」とブログで見せられるところまで仕上げる機会が減っていました。
剪定革ケースセットとしてまとめて紹介するのは、2019ver.以来。5〜6年ぶりになります。
こうして2025年の4点だけを見ていると「まあ、こんなものか」という感じですが、以前のセットと並べてみると、思っていた以上に変わっていました。
では、2015年から順に見比べてみます。
2015年から10年、剪定革ケースセットはどう変わったか
まずは、2015年、2019年、2025年の3つを並べてみます。

2015ver.

2019ver.

2025ver.
こうして3つ並べてみると、やっている剪定仕事はそれほど変わっていないのに、腰に下げている革ケースはずいぶん変わりました。
この間も、革ケースを使っていて思いついた改良案や、試してみたいことはいろいろありました。
新しいものを全くつくっていなかったわけではないのですが、コロナ前、コロナ後と仕事や生活もいろいろあって、まとまった形で「新しい剪定革ケースセット」として紹介するところまでは来ないまま、2025年になってしまいました。
で、その間に何が変わったか。
それはもう、世の中ですよ。
とくに物価です。
2019年とは比べものにならないくらい、いろんなものが高くなりました。皆さんもお困りでしょう。我が家も火の車です。
コロナで世界が止まり、それがようやく落ち着いてきたと思ったらロシアによるウクライナ侵攻が始まり、世界情勢はますます不安定に。
そして2025年。アメリカでは再びトランプ大統領が登場し、世界はこれからどうなっていくのか。
新自由主義は終わりを迎えるのか。
今はまさに歴史の転換点、変革の時です。
そしてわたしは、そんな世界の大変革期に、剪定革ケースの変革に奮闘するという、大変にのんきな話をしているわけです(笑)
さて。
そんな壮大な話はともかく、2019ver.と2025ver.を見比べてみてください。よく見ると、けっこう変わっています。
まず、植木鋏(木鋏)が跡形もなくなりました。その代わりに加わったのが、剪定鋏のような形をした芽切り鋏です。そのケースが、縁にクロスステッチを入れた「MEKIRI」。
赤い剪定鋏はフェルコで、こちらは使っている鋏そのものは大きく変わっていませんが、革ケースの方は2019ver.から変わりました。
剪定鋸ケースも、以前は既製のプラスチックケースの外側を革で包んだ形でしたが、2025ver.では純革製の「WoodyWave」になっています。
そして小型鋸。こちらはケースをつくり直したというより、新しい仕組みを組み込んだ「StrapSaw」という別物に生まれ変わりました。
こうしてひとつずつ見ていくと、使っている剪定道具そのものはそれほど変わっていないのに、その周りにある革ケースはかなり変わっています。新しい革ケースはその都度ちょこちょこつくってきましたが、こうしてセット全体を5〜6年ぶりに振り返ってみると、思っていた以上に違いがあって面白いものです。
たかだか道具の革ケース。使っている剪定道具も、それほど大きく変わっているわけではありません。
それなのに、こんなにも変化に富んだものをシコシコつくって、せっせと写真を撮って、ちまちまブログに載せている。
「仕事もしないで遊んでるんだから、あんたは才能あるわ!」
と妻には呆れられ、
「そりゃ火の車になるわ!」
と白い目で見られていることは、ここだけの秘密にしておいてください。
剪定革ケースセット2025ver.からどこへ向かうのか

ここまで10年間の変化を振り返ってきましたが、ではこの先どうなるのか。
2019ver.の写真を撮ったときもそうでしたが、実のところ、まったく先の展望はありません。2015年のときに2019年の形を想像していたわけでもないし、2019年のときに2025年のこの姿が見えていたわけでもありません。
仕事で使っているうちに不満が出たり、「ここをこうしたらどうだろう」と思いついたり、新しい道具を使うようになったり。そういうことを繰り返した結果、気がつけば形が変わっていた。それだけです。
今つくっているものが、また次の革ケースへの足掛かりになることは間違いありません。とはいえ、命ある限り全力でおふざけしているだけですから、この先どうなるかなんて、わたしにも分かりません。
でも一つだけ。ただただふざけ倒して、また妻にお叱りを受けている姿だけは、かなり鮮明に想像できます(笑)
次はまた5年後くらいでしょうか。
生きていたら「剪定革ケースセット2030ver.」をお披露目したいと思います。
これまでの剪定革ケースセット
今回の2025ver.以前にも、2015年と2019年に、その当時使っていた剪定道具と革ケースのセットを紹介しています。今見ると「この頃はこんな組み合わせだったのか」と、自分でもなかなか面白いです。10年間の変化をもう少し遡ってみたい方はこちらもどうぞ。
最初にセットとして紹介した2015ver.
そこから4年後の2019ver.
2025ver.を構成する4つの革ケース
今回紹介した4つの革ケースには、それぞれ製作した理由や、そこに至るまでの話があります。個々のケースについては別の記事で詳しく紹介していますので、気になるものがありましたらこちらもどうぞ。
芽切り鋏には、クロスステッチを取り入れた芽切り鋏ケース「MEKIRI」を使用しています。
→ MEKIRIの製作エピソード
剪定鋏は長年使っているフェルコ。そのためにつくったのが「Felco Classic Sheath3」です。
→ Felco Classic Sheath3の製作エピソード
剪定鋸には、これまでのケースから大きく形を変えた「WoodyWave」を使っています。
→ WoodyWaveの製作エピソード
そして小型鋸用が「StrapSaw」。こちらも革グリップを含めて、以前とはかなり違う形になりました。
→ StrapSawの製作エピソード
2015年、2019年、2025年と、仕事で使う腰道具全体がどう変わってきたのかは、「使いながら変わった革ケース」で、小型鋸などほかの変化とあわせてまとめています。
