新鋸システム | StrapSawのエピソード

オリジナルハンドメイド小型剪定鋸鞘とグリップ

鋸システムStrapSawとは

通常剪定に使う鋸の刃渡りは200~300㎜程度がスタンダードで、わたしは250㎜の剪定鋸を使っています。ですが、同時にそれともう一つ、刃渡り130㎜程度のミニサイズ鋸を併用しており、その小型鋸に関する紹介はこれまで何度かしてきました。今回は、それら鋸の新バージョンの紹介です。

StrapSawはWiredSawの進化版

今回新たに製作したこのStrapSawは、WiredSawを何年か使用した上で個人的に良くなかった部分を改良しバージョンアップした進化版です。

剪定用小型ストラップ付革ケースとグリップ

鋸柄の部分の革製グリップはWiredSawの時と同じものですが、他の刃が収まる鞘、ベルトループ一体型巻取り式ストラップ、すべてが一つにまとまって新生小型鋸システムとなりました。

小型剪定鋸用鞘とグリップ

もちろん、WiredSawのように巻取り式ストラップに接続していますので、樹上から落としてしまう心配はありません。今回のStrapSawでは伸縮するストラップに金属ワイヤーではなく、ナイロンを採用しました。この変更理由については後述します。

StrapSaw装着画像
StrapSaw装着画像

腰につけてみるとこんな感じで、この鋸は頻繁に使用しますので、剪定作業時は鞘にいちいちしまわずにぶら下げておくスタイルです。鋸の出し入れというのは、鋏類と違ってノールックでできなかったりするので、都度出したり入れたりする作業がないこのスタイルが気に入ってます。

小型鋸はプロの剪定のニュースタンダード

小型サイズの鋸はわたし個人としては、すごく使いやすいのでとにかく使ってみて!とおすすめしております。以前から力説しております通り、このサイズの鋸は細かい剪定作業に最適で、とても使い勝手がいいのでわたしは相変わらず常用しています。そして、この130㎜サイズの鋸を搭載したStrapSawの前モデルWiredSawは、これまでなかなか良いパフォーマンスを披露してくれたのでした。

小型鋸は使いやすいが紛失しやすい

でも、これくらいの小さな鋸となると、落としやすく、また落ちてしまうとなかなか見つけられないという事象が頻発します。それを解決するために、いくつか試して、落ち着いたのが鋸に既製品の巻取り式ワイヤーストラップをつけるという方法でした。これにより鋸が行方不明になることがなくなり、同時に鋸を毎回鞘にしまうという動作からも解放されて、とても快適になりました。(試行錯誤の詳細については、WiredSawのエピソードをご覧ください。)

前モデルWiredSawの課題点

ただ、前モデルWiredSawも使っていると鋸そのものというより、これをもっと快適に使用するには?といった部分で色々と改善したい箇所が出てきていました。

1.工具ストラップの課題

WiredSawでは、こちらのタジマ安全キャッチという製品を使いました。耐荷重1㎏で巻取り式の金属ワイヤーが1.2mほどまで伸びて、収納も非常にスムーズです。特に、工具を落とすとえらいことになりそうな高所作業の際などに、プロが使うことを想定して作られているよく出来た製品です。
ただ、使っているのがワイヤーということもあって、金属疲労により、ある日突然、それはそれは突然に音もなく切れてしまうということがあります。それにより気づいたら鋸がなくなっているという事態に陥るわけです。かつてのあの悪夢がよみがえります。
わたしが落っことすのは軽い鋸程度ですが、これがスパナのような工具だったとしたら、えらいことですよ。これはなかなかの欠点ですよね。怖いのは、目視で傷み具合がわからないところです。
わたしの場合、本当に突然に切れてしまうということが使用期間1年程で起きていました。しかも、切れてしまうとワイヤーは中に引き込まれてしまって使用不可となりますので、1年おきに買い替える羽目になっていました。お値段は一つ2,000~3,000円です。毎年です(涙)
メジャーのように、長く使っているとスチールテープが詰まって、引き込まなくなるような類のトラブルもなくて、よく出来た製品ですが、とても致命的な弱点がありました。

2.鞘の部分の課題

WiredSawの装着画像

WiredSawは、このような形で使っていて、これに関しては作成当初から気になっていて改善したいと考えていた部分でした。
というのも、こういうものかと思えばそうかもしれませんが、この状態は急ごしらえの仮設のような感じがして、ちょっとなぁと思っていた姿でした。
一つの道具として、巻取り式ワイヤーの部分と鋸の部分の一体感が欲しかったんですよね。
このように巻取り式ワイヤー本体と鋸を繋いでいるのが革紐だけというのは、あまりにもあんまりなので。

StrapSawの改良点と特徴

小型剪定鋸用鞘とグリップ

巻取りストラップの試行錯誤

前述した通り、ワイヤーは金属疲労により1年ほどで突然死しますので、ワイヤーからナイロンへコードを変更しました。
実はワイヤーが不向きだと思い始めた時、次に考えたのは低価格な巻取り機構でした。アイディアとしては、100均などの安いメジャーのスチールテープを全部出して外しタコ糸にすれば、かなり安価な巻取り機構ができると思いました。しかし、実施に試してみたところ、タコ糸が詰まって、巻き取らなくなってしまうことが頻発して、ほとんど使い物になりませんでした。

そこでいいのないかな~と探していて新たに見つけたのが、前モデルWiredSawの時にも使ったタジマ製の製品でした。

小型剪定鋸用鞘の構造

ワイヤー式のものよりナイロンコードの製品の方が小型で、巻取り機構の部分がこんな感じにコンパクトに収まっています。

前面の鞘の部分、巻取りストラップ、ベルトループがすべて一体となってうまくまとまりました。

小型剪定鋸はWiredSawからStrapSawへリニューアル

StrapSawはWiredSawの進化版

WiredSawを製作したときも、いいものができた感触があったのですが、今回のStrapSawも現時点で考え得るアイディアを詰め込んだ良い製作物になったように思います。
問題はタジマさんだ。頼んだぞ!

小型鋸シリーズ

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